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剥離

剥離とは、浮きの状態にあったコンクリートが何らかの原因で、元のコンクリートからはがれ落ちる現象です。したがって、剥離の原因は浮きの場合と同様です。ただし、剥離の場合には目視によって確認することが可能です。
水路カルバートBOXに発生したコンクリートの剥離

構造物への影響

 剥離の影響としては、構造物の供用条件によっては、コンクリート片の落下による第三者に対する影響が大きな問題となります。さらに、圧縮側コンクリートの場合には断面の減少に伴う耐荷力や剛性の低下、さらには剥離によって露出した鋼材の腐食による耐荷力や剛性の低下、耐久性の低下なども問題となります。
 
 このような変状が確認された場合、まずその原因を確認して、原因となっているものを取除くか、今後劣化が進行しないように処置し、母材コンクリートと同等の物性値を持つ付着性の優れた材料で断面修復を行い、美観を回復するために表面被覆などを行うのが一般的です。
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